ニキビ肌の方は一度ニキビが治っても、繰り返しニキビができやすいです。
ニキビができる原因には、外的要因・内的要因の他に遺伝などの影響も考えられますが、できてしまったニキビを悪化させると、傷跡が残る恐れもあるでしょう。
しかし、ニキビ肌に適した方法でスキンケアを行えば、ニキビの問題を解決・改善・防げるようになります。
この記事では、ニキビ肌のスキンケア術について説明していきます。
特に避けるべきケアや注意点もまとめましたので、ニキビに悩んでいるのなら、ぜひ参考にしてください。
ニキビができやすい肌の特徴
ニキビができやすい肌の方には、これから紹介するような特徴があります。
ここでは、ニキビ肌の方の特徴をまとめました。
皮脂が過剰分泌している
ニキビは皮脂の過剰分泌によって引き起こされます。皮脂が毛穴に詰まると、ニキビができやすくなるのです。
それが、皮脂が多く分泌される思春期にニキビができやすい理由でもあります。
思春期ではなく大人になってからニキビができてしまう場合は、過度なストレスや生活習慣の乱れなどの影響があるでしょう。
それらの要因によって肌のターンオーバーのサイクルが崩れると、角層が厚くなって毛穴を塞いでしまうのです。
肌パリア機能が低下している
肌が乾燥すると同時に肌のバリア機能が低下してしまいます。
バリア機能が低下した肌は自らを守るために、皮脂を過剰分泌させたり毛穴を詰まらせたりするのです。
ニキビ肌は脂性肌の方に多いと思われがちですが、乾燥肌や混合肌の方でもニキビ肌になってしまうということです。
ニキビの原因とは
ニキビを予防・改善して問題を解決するためには、ニキビができるメカニズムを知っておく必要があります。
ここからはニキビの原因について説明していきます。
アクネ菌の分解物によるもの
人の肌には何種類もの常在菌が存在し、アクネ菌もその一種です。
アクネ菌は皮脂を栄養として分解しますが、この分解物が肌の炎症を引き起こします。
本来悪い菌ではないのですが、皮脂が多過ぎる場合は肌に悪い影響を与えるということです。
また、アクネ菌が生成したポルフィリンは紫外線にあたることで、ニキビを悪化させることもあります。
バリア機能低下による皮脂の乾燥
過剰な皮脂は肌にとって悪いものですが、皮膚には必要な皮脂があり、肌のバリア機能を担っています。
さまざまな原因で肌が乾燥し、肌から必要な皮脂が不足してしまうと、皮膚は肌を守るために皮脂を過剰分泌させ、その余分な皮脂がニキビにつながるのです。
角質や皮脂などの毛穴詰まり
皮脂が過剰分泌されると、毛穴が詰まりやすくなります。
詰まった毛穴の中には皮脂が溜まって、アクネ菌を増殖させてしまうでしょう。
アクネ菌が増えすぎると、ニキビ・炎症・肌荒れが起こります。
ニキビ肌がやってはいけないこと
ニキビ肌の方は、ニキビをできにくくするために避けるべきことがあります。
誤ったスキンケアを続けると、ニキビができるだけでなく悪化してしまうでしょう。
メイク落としや洗顔を長時間おこなう
ニキビ肌の方の多くは、余分な汚れや皮脂を取り除くために、肌を洗い過ぎる傾向があります。
特に洗浄力の強いメイク落としを長い時間肌に付着させると、肌に必要な皮脂なども洗い流されてしまうのです。
メイク落としは、可能な限り時間をかけずに行うようにしてください。
化粧パフを洗っていない
化粧に使用するパフ・ブラシは雑菌が付着しやすく、その雑菌はすでにあるニキビを悪化させます。
パフやブラシは予備を用意して定期的に洗い、常に清潔なものを利用するようにしてください。
顔を頻繁に触る
頬杖をつく・鼻や目を触るなどの癖がある方は、手についている雑菌が顔につきやすくなります。
ニキビに雑菌が入ることにより、ニキビを悪化させてしまうでしょう。
ニキビ肌に効果的なスキンケア商品の選び方
ニキビ肌を良い状態にするためには、ニキビ肌に効果的なスキンケア商品を選ぶ必要があります。
ここでは、ニキビ肌の方に最適なスキンケア商品について紹介しましょう。
保湿力が高い物を選ぶ
先ほどもお伝えしたように、肌の乾燥はニキビの原因になります。
保湿力の高いスキンケア商品を選び、しっかり肌に水分を閉じ込めましょう。
ニキビ肌の方は「多過ぎる皮脂を減らすべき」と感じて、保湿を怠る傾向がありますが、肌の乾燥やつっぱりを感じるのであれば、すぐにスキンケア商品の見直しが必要です。
ニキビケア成分配合のものを選ぶ
ニキビに悩んでいるのなら、初めからニキビケア成分の含まれているニキビ肌用のスキンケア商品を選ぶと良いでしょう。
ニキビケア成分配合のスキンケア商品には、デリケートな状態のニキビ肌にも刺激の少ない成分が配合されており、ニキビの予防・改善を促します。
刺激の少ない無添加商品がおすすめ
ニキビ肌の方の肌は非常にデリケートであり、些細な刺激によってニキビを悪化させてしまいます。
肌への刺激を少しでも減らすために、低刺激タイプの無添加商品を選ぶのもお勧めです。
【ニキビタイプ別】おすすめなスキンケア方法
ニキビにはいくつものタイプがあり、その種類ごとに最適なケアが変わります。
まずは自分のニキビの種類を理解し、最適なスキンケアを行いましょう。
白ニキビ
白ニキビはニキビの最初の段階で、毛穴に皮脂が詰まっています。
患部が薄い皮で覆われているため、ニキビ部分が白く見えるのです。
白ニキビは肌を清潔な状態に保つだけでなく、ピーリングによって角質を除去するスキンケアが効果的です。
赤ニキビ
赤ニキビは、ニキビの中で雑菌・細菌が繁殖した状態で炎症を起こしています。
これ以上ニキビを悪化させないために、可能であればファンデーションなどは避けて患部を刺激しないようにしてください。
黄ニキビ
膿を持って化膿した状態のニキビで、化膿部分が黄色く見えています。
炎症によって周囲の皮膚組織が破壊され、ニキビが治ってもクレーターや傷跡として残ってしまう恐れがあるでしょう。
赤ニキビと同じように、ニキビが良くなるまで肌への刺激を最小限にしてください。
黒ニキビ
黒ニキビは白ニキビが進行して毛穴が開いた状態です。
開いた毛穴部分が酸化して黒く変色します。
皮脂の酸化を防ぐために、ビタミン C入りの化粧品を使った抗酸化ケアをすると良いでしょう。
クレーター状
ニキビが悪化して重症化してしまうと、ニキビが治った後もクレーターのように肌が凹んでしまいます。
一度クレーターができると改善が難しく、皮膚科や美容外科にてクレーターを目立たなくする施術が必要です。
普段のケアからクレーターを作らないようにしなくてはいけません。
色素沈着
ニキビが炎症すると、メラニン色素が沈着してシミのような状態になります。
痛みや痒みなどはありませんが、メラニン色素が真皮まで達してしまうと、自然に消えるまでに多くの時間が必要です。
早く色素沈着を消したい場合には、クレーターと同じように皮膚科や美容外科へ相談すると良いでしょう。
美肌になるための習慣やケア方法を紹介
美しい肌を手に入れるためには、毎日の習慣や食生活などを美肌に良いものに変えて行かなくてはいけません。
詳しい美肌のスキンケア方法や習慣について
美肌に最適なスキンケアについては、こちらの記事を参考にしてください。
正しい方法を知れば、いつまでも美しい肌が手に入るでしょう。
まとめ
ニキビ肌の方の肌は非常にデリケートな状態になっています。
肌を刺激せずに労る方法を知り、正しいスキンケアでニキビができてしまう・悪化することを防ぎましょう。
ニキビ肌の問題が解決されて、ニキビのできにくい環境が整えられれば、ニキビ肌を良い状態に変えられます。
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