鏡を見て初めて自分の顔にシワがあることに気づいた時、多くの方はショックを受けると思います。
シワは加齢のサインでもありますが、人によってシワが目立ち始める年齢が変わるため、中には若いうちからシワに悩まされる方もいるでしょう。
一度できてしまったシワはメイクをしても隠しにくいことから、シワが気になって鏡を見るのが嫌になってしまう方も多いようです。
しかし、シワは適切なケアによって目立たなくする・できにくくできます。
この記事ではシワについての基本的な知識と、シワを作らない方法・改善する方法をまとめました。
シワができてしまった方・シワを予防したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
顔にシワができる原因とは
まずは顔にシワができる原因を知ることから始めましょう。その原因が分かれば、早い段階でシワの予防対策を開始できます。
乾燥
湿度が低い環境下では肌の水分が奪われて乾燥しやすくなります。空気が乾燥する冬の間だけでなく、夏でもクーラーによって引き起こされる場合もあるでしょう。
肌を乾燥した状態で放置しておくと肌のキメが乱れ、細かいシワが生まれます。そのため、元から乾燥肌の方は特に乾燥を原因としたシワができやすいです。
加齢
歳を重ねることで肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンは減少してきます。その結果、肌がたるんでシワにつながるのです。
空気がパンパンに入っている風船にシワはできませんが、空気が抜けた風船のシワが目立つのと同じ原理です。
紫外線
紫外線は肌にダメージを与え、先ほど紹介したコラーゲン・エラスチンを減少させてしまいます。また、肌の乾燥を悪化させる原因になるでしょう。
紫外線による肌ダメージは消化されず肌の奥底に蓄積するため、長年日差しに当たり続けた方の肌は、しっかり日焼けを予防した方の肌よりもずっとシワができやすいです。
生活習慣
生活習慣の乱れはシワの原因になります。具体的には、睡眠不足・栄養の偏った食事・喫煙・ストレス・過度の飲酒などがその例です。
美しい肌は健康的な生活の上で成り立つと考えておきましょう。
女性ホルモンの低下
女性ホルモンであるエストロゲンは加齢とともに減少します。エストロゲンの減少によって肌の弾力やハリが失われると、シワができやすい状態になるでしょう。
顔にできるシワの種類
顔にできるシワにはいくつかの種類があります。シワの種類を理解して適切なアプローチができるようにしましょう。
表皮じわ・真皮じわ
肌は複数の層が重なり合って構成されており、外側から表皮・真皮・皮下脂肪の順番になっています。
表皮は名前通り最も外側に位置する皮膚層であるため、外部からの刺激を受けて乾燥しやすい・紫外線ダメージを受けやすい部分だと言えるでしょう。
また、真皮じわは加齢や紫外線による肌の変化などの影響で、すでにあるシワが深くなることによって作られます。
真皮じわはシワの最終形態でもあるため、できてしまうと目立たなくすることが難しい場合が多いです。
乾燥じわ
肌にある水分と油分が不足して、肌の表面がちりめん状になるシワを、乾燥じわと呼びます。
乾燥じわは比較的浅く小さい「小じわ」のようなものですが、そのまま放置すると深く大きいシワに変わる可能性があります。
たるみじわ
たるみじわは肌がたるみによって形成され、代表的なものにはほうれい線や目の下のくぼみなどがあります。
たるみじわは、肌だけでなく表情もぼやけた印象に変えてしまうでしょう。
表情じわ
表情を作る時に形成されるシワで、代表的なものに「笑いじわ」があります。多くの方が表情を変えることで一時的にシワができますが、表情じわの場合は、素の表情に戻してもシワが残ります。
目尻・額・口元・眉間など、表情を動かす時に使うパーツにできやすいです。
紫外線じわ
先ほどもお話ししたように日焼けによって引き起こされるシワで、紫外線によって肌の奥深くにあるコラーゲン・エラスチンがダメージを受けて肌を支えきれなくなることでシワができます。
顔のシワができやすい箇所一覧
顔のシワができやすい箇所は、人によって変わるものの、できやすいパーツ・そうでないパーツがあります。
シワのできる部分によって、見る人に与える印象も変わるでしょう。
おでこ
おでこは位置的に紫外線を浴びやすいことから、紫外線じわに悩まされる方が多いです。また、表情を動かす際にも使われる部分なので、表情じわも発生しやすいでしょう。
おでこに深いシワがあると、年齢よりも老けて見られがちです。
眉間
普段から眉間にシワを寄せる癖がある方は、特に眉間に表情じわができる傾向があります。眉間にシワがあると老けて見えるだけでなく、相手に威圧的な印象を与える恐れがあるでしょう。
眉間にシワを寄せてしまう癖がある方は、すぐに直した方が良いです。
目尻・目の下
目の周辺はよく動かす・乾燥する箇所なので、シワができやすいです。「年齢サイン」と言われるパーツでもあり、目尻のシワがあると老けて見られます。さらに目の周辺のシワはメイク崩れにもつながるでしょう。
目の周りの皮膚は特に薄いため、その他の肌とは違った専用のケア用品を用いて、スペシャルケアを行うべきです。
首
見落としがちな首ですが、首は皮膚が薄いためにシワができやすいです。特にスマホ操作などで俯く姿勢が長時間続くと、そのシワが深く刻まれてしまうでしょう。
汗によって肌表面の水分が奪われることもあるので、顔のケアと同時に首の肌ケアも行う習慣をつけてください。
顔にシワを作らない予防方法
顔のシワについて基本的な知識を紹介しましたので、ここからは顔にシワを作らない方法を紹介しましょう。
毎日ケアを行うことで、歳を重ねてもシワのない若々しい肌が保てます。
スキンケアは優しく行う
どんなに高額な費用をかけたスキンケアでも、スキンケア自体が肌の負担になると、肌にダメージを与えてしまう恐れがあります。
洗顔時・洗顔後は特に肌がナイーブな状態になっていることを理解し、優しくスキンケアを行いましょう。
特に乾燥肌の方・肌の乾燥を感じている方は保湿を徹底し、乾燥じわができにくいようにしてください。
スキンケア用品は季節・年齢・肌の状態に合わせて変えることも大切です。
紫外線対策を行う
紫外線は天気の良い夏場だけでなく、一年中どんな天気の時にも肌に降り注いでいます、室内にいても紫外線の影響を受けるのです。
そのため夏以外の季節も日焼け止めを塗ることを習慣化させ、紫外線が強い時に外出をする場合は日傘・帽子・長袖などで紫外線による肌ダメージを最小限に抑える工夫をしましょう。
初めは面倒に感じるかもしれませんが、紫外線ダメージは長期的に蓄積するものであることを理解し、紫外線対策を習慣化させてください。
表情筋を鍛える
表情筋を鍛えれば、筋肉によって肌を支えられるようになり、たるみじわが防げるだけでなく、すっきりとしたフェイスラインが手に入るでしょう。
特に意識しなければ表情をあまり動かしていない方が多いため、1人の時間を使って意識的に表情を変えるようにしてください。
表情筋を鍛えるトレーニング方法
表情筋のトレーニングにはさまざまなものがありますが、簡単に取り入れられるものに「あおあおういうい体操」があります。
「あおあおういうい体操」体操のやり方は次の通りです。
1.「あ」と「お」を言う時の形に口を大きく開き、30秒ごとに切り替える動作を繰り返します。
2.「う」と「い」を言う時の形に口を大きく開き、30秒ごとに切り替える動作を繰り返します。
「あおあおういうい体操」は、なるべく大きな動きで表情を動かすと、より効果が得られやすくなります。
簡単に取り組める体操なので、時間のある時に行う癖をつけると良いでしょう。
ストレスを溜めない
ストレスによって肌の再生サイクルであるターンオーバーが崩れると、本来であれば肌から剥がれ落ちるべき古くなった角層が肌に残り、肌をくすませる・乾燥させるなど多くの肌トラブルを起こします。
ストレスのない生活を送ることは難しいですが、趣味の時間やリラックスできる時間を定期的に用意して、ストレスが溜まりにくい生活を送りましょう。
シャワーではなく湯船に浸かる習慣をつける・スマホやパソコンのブルーライトから離れてリラックスする時間を設けるなどの方法なら、毎日取り組むことができます。
睡眠の質を上げる
良質な睡眠が取れていると、眠っている間に「成長ホルモン」が分泌されます。成長ホルモンは肌のハリを保つ・シワを減らす・骨密度を増やすなど老化予防に多くの効果が期待できるものです。
年齢とともに成長ホルモンの分泌は減ってしまいますが、質の良い睡眠によってその分泌量を増やせます。
睡眠の質を上げるためには、湯船に浸かって体を温める・就寝前は一定時間ブルーライトを浴びない・ストレッチなどで体をほぐす・就寝前に食べ物を口にしないなどの方法があります。
また、寝心地の良い寝具を用意する・好きな香りに包まれて眠れるようにするなどの工夫によって、睡眠時間をより快適なものにするのも良いでしょう。
抗酸化作用のある食べ物を摂取する
抗酸化作用とはりんごが酸化して茶色く変色するような「酸化」を抑える作用のあるもののことです。
人間の肌は酸化によって老化し、シワなどの肌トラブルを誘発してしまいます。抗酸化作用のある食べ物を摂取すれば、その酸化を防止できるのです。
抗酸化作用のある食べ物の具体例は、かぼちゃ・トマト・キュウリ・ナス・ほうれん草などカラフルな野菜が多いです。
特にニンジンに含まれるβカロチンや、トマトに含まれるリコピンは肌に良い栄養素であるため、普段の食事から積極的に摂取しましょう。
油ものや加工食品などは老化の原因になることも
抗酸化作用のある食べ物とは逆に、人間の体を酸化させやすい食べ物には、油物や加工食品があります。ファストフードや加工食品ばかりを食べていると、肌がどんどん酸化してしまうのです。
可能な限り加工されていない食材を選び、自分で食事を作ることを習慣化させるようにしてください。
難しい場合は、加工食品をあまり使用していないレストランを使うようにするのも良いです。
顔のシワ改善をする方法
適切なケアができていないと、いつの間にかシワができてしまうものですが、できてしまったシワは目立たなくする・改善することができます。
ここからは、顔のシワを改善する方法を紹介しましょう。
セルフケア保湿をしっかりと行う
乾燥によってシワができてしまったシワは、しっかりとした保湿によって改善可能です。特に季節性の場合や一時的なものであれば、保湿ケアで十分な効果を感じられるでしょう。
紫外線ケアを毎日する
シワを予防する方法でもありますが、シワができてしまった後でも紫外線ケアによって紫外線を肌に蓄積させないようにすることで、シワを目立たなくできます。
そのため、シワができてしまったからと諦めずに、紫外線ケアをしっかり続けてください。
紫外線じわの改善ケアは、次のシワの予防にもなるでしょう。
シワに有効な成分が含まれている物を使う
シワに悩む女性は多いため、シワを改善するための成分が含まれたスキンケア商品はさまざまな商品が流通しています。
シワにアプローチできる成分が含まれたものを選び、積極的に取り入れましょう。
セラミド・ビタミンC誘導体などがおすすめ
シワを予防するスキンケア用品には、紫外線の影響を抑えるビタミンC誘導体・肌のバリア機能をサポートするセラミド・コラーゲンを増やす効果のあるレチノール・保湿力の高いヒアルロン酸などが含まれています。
自分が求める成分は何かを調べた上で商品選びを行いましょう。
エステサロンで施術をする
特にできてしまったシワは一日でも早く改善したいと考えるものですが、自分で行うケアに即効性があるものは少ないです。
少しでも早くシワを目立たなくしたいのであれば、エステサロンで専門の施術を受けるという手段があります。
しかし、通常のエステでは多くの費用が必要になるでしょう。自分でケアを実施可能なセルフエステを使えば、手頃な費用でシワケアが行えます。
セルフエステサロン「じぶんdeエステ」では業務用のエステマシンが好きなだけ使用できるため、無料体験をしてみるのもお勧めです。
まとめ
顔にシワができてしまう原因と予防方法・改善方法を紹介いたしました。シワが目立つと実際の年齢よりも老けて見られることが多くなります。
正しいケアに取り組んで、シワができない・目立たないようにしましょう。
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