肌にシミがあると、老けて見られやすくなり、肌の印象が大きく変わってしまいます。
一度できたシミは増えてしまう恐れがあるだけでなく、薄くすることも難しいでしょう。
シミ防止や改善と言うと、シミ対策のスキンケアが浮かぶと思いますが、実際にはシミ対策に効果的な栄養素を取り入れて、体の中からシミができにくい体を作ることもできます。
この記事では、シミに効果のある食べ物や栄養素を紹介しましょう。
毎日の食生活でシミを予防・改善したいと考えているのなら、ぜひ参考にしてください。
体の内側から肌のシミ対策
シミ対策には美白化粧品や美容皮膚科での治療など、外からのケアが知られていますが、実際には体の中からのアプローチも重要です。
なぜなら、シミは肌のターンオーバーが乱れてしまうことで発生するものであり、本来であればシミの原因となるメラニンは、ターンオーバーによって体外に排出されるのです。
スキンケアによって肌のターンオーバーを整えることは難しいですが、体の中からのアプローチであれば、ターンオーバーが乱れにくくシミができにくい肌が手に入るでしょう。
シミ対策に効果的な栄養素とは？
体の中から肌のシミを防止・改善するためには、どのような栄養素があるのでしょうか？
ここでは、シミ対策に効果的な栄養素を紹介しましょう。
どの栄養素も日々の食事から取り入れることができますが、必要であればサプリメントを導入するのもお勧めです。
ビタミンC
ビタミンCには、シミの原因となるメラニンの生成を抑える効果・シミを薄くする効果・濃いメラニンを還元する効果があります。
ビタミンCは、レモン・キウイ・いちご・みかんなどのフルーツに多く含まれていますが、洗い流すことで栄養素が流れてしまうため、フルーツを食べる際は洗い過ぎに注意しましょう。
また、一度に多くのビタミンCを摂取をしても体に止まらずに排出されてしまいます。
定期的にコツコツ食べ続けることが大切です。
ビタミンE
ビタミンEは、ビタミン Cの働きを助けながら肌の老化を進めてしまう活性酸素を抑制する働きがあります。
ナッツ類やアボカドなどに多く含まれており、脂と一緒に摂取することで吸収されやすくなるため、炒め物などの調理方法を選ぶと良いでしょう。
ビタミンCと違い摂取上限があるため、食べ過ぎには注意してください。
ビタミンA
ビタミンAにはビタミンEと同じように、活性酸素の働きを抑える効果があります。
鶏レバー・豚レバー・うなぎ・かぼちゃ・トマト・ほうれん草などに含まれていますが、こちらも摂取上限を守る必要があるでしょう。
その他、目の機能を正常に保つ役割も持っており、胎児や乳幼児の成長促進にも関わっています。
L-システイン
L-システインには生成されたビタミンを排出するための肌のターンオーバーを助ける役割があります。
日常的に摂取することで、乱れてしまった肌のターンオーバーを整える効果が期待できるでしょう。
大豆や小麦に含まれているため、比較的摂取しやすい栄養素だと言えます。
シミに効く食べ物
シミを予防・改善するための栄養素をお伝えしましたが、総合的に見て特にシミに効果がある食べ物を紹介します。
こちらを参考に、一つではなく複数の食べ物をバランス良く食べられるようにしましょう。
トマト
トマトの代表的な栄養素にはリコピンがあり、このリコピンは強い抗酸化作用を持っています。
紫外線で生成されるメラニンを消し、コラーゲンを生成するため、シミやシワを防ぐ効果が期待できるでしょう。
また、アレルギーを抑える作用もあるため、普段からハウスダストや花粉症で悩んでいる方にもお勧めです。
ケチャップやトマト缶などの加工品にも豊富なリコピンが含まれていることから、生野菜が苦手な方でも食べやすいでしょう。
ブロッコリー
ブロッコリーは、茎部分にレモンの2倍のビタミンを含んでいます。
ビタミンCは肌にハリを保つコラーゲンを生成を助けるため、シミやシワへの効果以外に、高い美肌効果も期待できるでしょう。
調理方法に蒸し焼きを選べば、栄養素の損失を最小限に抑えられます。
ほうれん草
ほうれん草にはビタミンC・カロテン・鉄分が豊富に含まれており、くすみのない健康的な美肌を作ることができます。
加熱調理が必要ですが、ビタミンCは水に溶けやすいので、加熱時間をできるだけ短い時間に収めましょう。
比較的簡単に火が通るため、レンジを使った蒸し調理もお勧めです。
また、小松菜にも同じような効果が期待できます。
ゴーヤ
ゴーヤにはビタミンC・ビタミンK・ビタミンE・葉酸や食物繊維が含まれています。
強い抗酸化作用も持っていることから、紫外線の強い時期の肌ケアに最適な食材です。
さらに、ゴーヤの苦味には疲労回復効果や食欲を増加させる作用あります。
かぼちゃ
かぼちゃにはビタミンB・ビタミンCと、ビタミンAに変化するβカロテンが豊富に含まれています。
肌のターンオーバーを促し、シミやくすみを改善する効果があるでしょう。
脂質を含むクリームチーズやナッツと一緒に食べることで、βカロチンの吸収が良くなるため、これらの食材と一緒にペースト状のデリ風サラダにするのもお勧めです。
鮭
鮭には良質なタンパク質・コラーゲン・DHA・ビタミンBやビタミンCなどが含まれており、他の魚や肉に比べて脂質が少ないという特徴もあります。
美肌以外にも、体の軟骨部分の強化も期待できる食材なので、積極的に食べるようにしましょう。
蕎麦
蕎麦には豊富なビタミンBが含まれており、シミやシワの防止だけでなく、アンチエイジング効果も得られます。
食物繊維も多いため、腸内環境を整えることもできるでしょう。
発芽玄米
発芽玄米には、普通のご飯に比べて非常に多くの栄養素が含まれています。
特にビタミンBは皮膚の健康を保つために役立ち、カルシウム・ミネラル・マグネシウムも摂取可能な優れた食材です。
美肌以外にも体のさまざまな機能を向上させる効果があり、食物繊維の働きによって腸内環境も整えられるでしょう。
ニキビの予防や肌荒れを防こともできるため、日常的に主食として取り入れると良いです。
発芽玄米の食感が苦手な方は、パエリアなどにして食べると良いでしょう。
柑橘系は紫外線を吸収しやすくなる場合もある
ビタミンが豊富に含まれている柑橘系のフルーツを食べると、美肌のための多くの栄養素を摂取できますが、注意するべき点もあります。
柑橘類にはビタミンとともにソラレンという物質が含まれており、このソラレンは光を浴びることで活性化し、紫外線に対する感受性を高める光毒性があのです。
つまり、柑橘類を食べることで、シミができやすい状態を招いてしまうと言えるでしょう。
ソラレンは摂取してから2時間程度で吸収・活性化されるため、柑橘類は朝ではなく夜食べる習慣をつけると良いです。
毎日のスキンケアでシミを防ごう
体の中からシミを予防・改善するための方法を説明しましたが、同時にスキンケアによる対策も行うとより高い効果が得られます。
シミ対策のためのスキンケアは、こちらの記事を参考にしてください。
食事とスキンケアの両方からのアプローチによって、シミやシワのない肌が手に入るでしょう。
まとめ
シミを予防・改善するために摂取するべき栄養素と、その栄養素を多く含む食べ物を紹介いたしました。
美肌のためのケアというと、スキンケアばかりが浮かびますが、実際には体内からアプローチをすれば、シミができにくい肌を手に入れることができます。
この記事を参考に美肌を作る生活を習慣化させて、いつまでも美しい肌を維持しましょう。
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