すっきりと鎖骨が浮き出た美しいデコルテは、見る人に垢ぬけた印象を与えます。一方、デコルテが崩れていると、せっかくのメイクやファッションもその魅力を十分に発揮することができません。
美しいデコルテは、トレーニングやマッサージによって作り上げることができます。ここでは、デコルテ痩せに役立つ筋トレダイエットメニューや、綺麗なデコルテを作るためのコツなどを徹底紹介したいと思います。
デコルテとは？
デコルテとは「襟ぐりが深い」を意味するフランス語「ローブデコルテ」の略で、首筋・肩まわり・胸元一帯の部位を指す言葉です。
お手入れ不足による乾燥・シワ・たるみや、日焼け、姿勢の歪みなどによりデコルテが崩れると、首元のあいた服をきれいに着こなせなくなったり、実年齢以上に老けてみられてしまったりする恐れがあります。
そのため、魅力的な外見を維持するためには、デコルテ美人になるためのケアも必要といえるのです。
デコルテが綺麗に見えない理由とは
デコルテが綺麗に見えないことには、いくつかの理由があります。
お肌のトラブル
デコルテは、衣類・髪の毛・アクセサリーなどの刺激による肌荒れや、日焼け止めの塗り忘れによる紫外線ダメージなど、日常的にさまざまな肌トラブルのリスクに晒されています。
また、デコルテ部分の皮膚はとても薄くデリケートなので、少しの刺激でもトラブルを引き起こしやすいといえます。
刺激を受けたデコルテを何のケアもせずに放置していると、吹き出物ができてしまったり、シワやシミ、たるみなどのデコルテ崩れを引き起こしたりしてしまい、首まわりの印象が損なわれてしまいます。
むくみ
むくみも、デコルテが綺麗に見えない理由の一つです。あまり知られてはいませんが、重さのある頭部を支え、肩や背中の筋肉ともつながっているデコルテは、むくみが生じやすい部位でもあります。
デコルテがむくむと、鎖骨が見えなくなる・胸板が厚く見える・わきの下に贅肉がつく・顔のむくみやくすみを引き起こすなど、さまざまなトラブルの原因になります。
手や足に比べて、デコルテはむくんでいてもなかなか気づきにくいので、日頃から意識的にチェックする習慣を身につけておくことが大切です。
肥満
肥満によって首まわりに脂肪がつくことで、鎖骨が肉に埋もれてしまい、デコルテが綺麗に見えなくなるケースもあります。
デコルテは位置的に他人の目につきやすい部位なので、それ以外の場所に比べて贅肉が目立ちやすいといえます。デコルテに余分な脂肪がついてしまい、首から胸元にかけてのシャープさが失われると、全体がもったりとした垢ぬけない印象になってしまいます。
また、贅肉によって皮膚がたるむことで、ネックレスのようなシワが首や胸元に出来てしまう恐れもあります。
デコルテで見た目の印象は変わる！
デコルテがすっきりしていると、周囲にシャープで若々しい印象を与えることができます。反対に、デコルテの肌が荒れていたり、シワやたるみで崩れていたりすると、年齢よりも老けた印象になってしまいます。
デコルテは顔ともつながっているため、顔まわりだけをケアしても、デコルテが崩れていると顔の印象まで損なわれてしまいます。
デコルテ美人になることは、見た目の印象を全体的に垢ぬけさせることにもつながるのです。
デコルテ美人になるためには？
首まわりがすっきりとしたデコルテ美人になるためには、デコルテ周辺の骨や筋肉に刺激を与えると効果的です。
肩甲骨を刺激する
上腕筋・鎖骨・肩まわりの筋肉などとつながっている肩甲骨を刺激することは、美しいデコルテ作りに効果的です。
姿勢の歪みや運動不足などで肩甲骨の動きが鈍くなると、鎖骨の位置が下がり、デコルテ崩れの原因になります。ストレッチや筋トレなどで肩甲骨の動きを改善することで、すっきりとしたデコルテを作ることができるのです。
大胸筋を鍛える
大胸筋は、胸部全体を覆っている大きな筋肉です。大胸筋の上部は鎖骨とつながっており、大胸筋を鍛えることで鎖骨の位置や動きを正常に戻す効果が期待できます。
また、前述の通り大胸筋は大きな筋肉なので、大胸筋の筋肉量が増えることは基礎代謝のアップにつながり、痩せやすい体づくりにも有効です。
デコルテ痩せに役立つ筋トレダイエットメニューを徹底紹介！
デコルテ痩せには、次のような筋トレダイエットメニューが効果的です。日頃運動をしていない方でもすぐに実践できるものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。
ずぼら腕立て
普通の腕立てはきついという方におすすめなのが、ずぼら腕立てです。
両膝は揃え、両手は肩幅の広さに開いて地面につき、脇をしっかりと締めます。膝・脇・首のラインが直線になるようにイメージをしながら、肘をゆっくりと曲げて胸を地面に近づけ、1秒間キープしたら元の姿勢に戻します。
膝をついた状態で行うため、普通の腕立て伏せよりも負荷が低く、初心者にもチャレンジしやすいメニューです。
プローンレッグホッピング
プローンレッグホッピングは、デコルテ痩せと腕痩せに効果のあるトレーニングです。
両腕は肩幅に開いて地面につき、両足を揃えて後ろに伸ばします。腰を軽く持ち上げるようにして、目線は足元を見ます。
次に、足を揃えたまま、膝を曲げて左右にジャンプします。この際、着地の時に音を立てないようにするのがコツです。
20秒間ジャンプを続けたら、10秒間のインターバルを挟んで、これを8セット繰り返します。
ペックフライ
ペックフライは、大胸筋を鍛えるトレーニングです。このトレーニングはジムなどでマシンを使って行います。
ハンドル式のマシンに深く腰をかけて胸を張り、肘を少し曲げる形でハンドルを握ります。肩甲骨を寄せるイメージで、胸を張った状態をキープします。
次に、ハンドルを内側に閉じていきます。この時、腕の力を使うのではなく、胸の筋肉をしっかり収縮させて動作を行います。
デクラインプレス
テグラインプレスも、ペックフライと同様に大胸筋をターゲットにしたトレーニングです。テグラインプラスでは大胸筋の下部を主に鍛えることができ、デコルテ痩せやバストアップ効果が期待できます。
はじめに、マシンのベンチ台の角度を15～30度に調節します。頭が少し下がるような形になるので、最初は違和感があるかもしれませんが、浅めの角度から少しずつ慣らしていくようにしましょう。
次に、頭・肩・臀部・両足をマシンにしっかりつけて座り、肩幅より広い位置でバーベルを握ります。息を吸いながらバーベルを胸の中央に下ろし、吐きながらゆっくりと上げます。この時、肩幅より狭い位置でバーベルを握るとケガをする恐れがあるため注意が必要です。
なお、初めてマシントレーニングをする場合は、ジムのトレーナーにレクチャーを受けながら行うと安心です。
トレーニングをする際の注意点
デコルテ美人になるためのトレーニングを行う際には、次のようなポイントに気をつけると、より高い効果を得ることができます。
姿勢を良くする
トレーニングを行う際は、正しい姿勢を意識することが大切です。姿勢が歪んだままトレーニングを行うと、思い通りの筋肉がつかなかったり、ケガをしてしまったりする恐れがあります。
呼吸や筋肉を意識する
せっかくのトレーニングも、ただ漫然と行っていたのでは、効果が半減してしまいます。パフォーマンスを十分に発揮するには、呼吸や筋肉を意識しながら1つ1つの動作を行うことが重要です。
人間の呼吸には「腹式呼吸」「胸式呼吸」の2種類があり、筋トレに適しているのは胸式呼吸といわれています。胸を開いて肺にしっかりと空気を送り込みながらトレーニングを行えば、筋肉の隅々にまで酸素が行き届き、筋トレ効果をアップすることができます。
また、鍛えたい筋肉の収縮を意識し、ゆっくり動作を行うことで、狙った筋肉をしっかりと鍛えることが可能となります。
スポーツブラを着用する
女性の場合、筋トレなどの運動を行う際は、スポーツブラを着用した方が良いとされています。普通のブラジャーでは運動によるバストの揺れを防げないだけでなく、ホックや肩ひもが外れて動きに集中できないなど、さまざまなデメリットがあるためです。
また、バストの形が崩れるのを防ぐためにもスポーツブラは有効です。バストはクーパー靭帯と皮膚で支えられているが、揺れなどの衝撃でクーパー靭帯が伸びてしまうと、それがバストの形の崩れにつながってしまいます。
バストをしっかりホールドしてトレーニングを行うことは、美しいデコルテ作りにも不可欠といえるでしょう。
無理のない程度に続ける
筋トレは1日2日で効果の出るものではありません。十分な効果を得るためには、継続したトレーニングが必要です。
成果を焦って無理をしてしまうと、長続きしなかったり、疲労が溜まってケガをしてしまったりする恐れがあります。そうならないためにも、無理のない程度に続けることが大切です。
また、筋トレを効率よく行うには、回復期間を考えてスケジュールを組む必要があります。筋トレで傷ついた筋肉は、24～72時間かけて回復します。そして、その過程で筋肉は強くなっていきます。回復期間を無視してトレーニングをしても十分な効果を得ることはできません。
そういった意味でも、適度な休みを挟みつつトレーニングを行うことが重要といえるのです。
マッサージもデコルテ痩せには効果的
デコルテが綺麗に見えない原因の一つにむくみが挙げられます。マッサージによってリンパの流れをスムーズにし、むくみを解消することで、美しいデコルテを取り戻す効果が期待できます。
必要なアイテム
デコルテをマッサージする際は、オイルやクリームを使って行うようにしましょう。何もつけずにマッサージをすると、肌を傷める原因になるので注意が必要です。
マッサージ用のオイルやクリームがない場合は、スキンケア用の乳液やフェイスクリームを代用しても問題ありません。
また、専用のローラーを使ってリンパの流れを促進する方法もあります。こちらもやりすぎは肌への刺激になってしまうため、その点は注意が必要です。
マッサージの手順
デコルテのマッサージにはさまざまな方法があります。その中でも、すぐに実践できる方法をご紹介します。
- クリームやオイルなどを手に取り、しっかりと伸ばします
- 親指の付け根を使って首筋を上下にほぐします
- 手のひらを首筋にあて、首のラインを作るようにイメージしながら、リンパを上から下に流します
- 鎖骨上のくぼみを指の先で圧迫します
- 鎖骨の上下に指を沿わせ、内側から外側に向かってリンパを流します
- 手をグーの形にして鎖骨の下にあて、内側から外側に向かって円を描くようにほぐします
デコルテ美人になるためにはスキンケアも大切
綺麗なデコルテを手に入れるためにはスキンケアも大切です。顔だけでなくデコルテもしっかりケアすることが、デコルテ美人に近づく一歩になります。
お肌のお手入れをする
顔と同様、デコルテも毎日のスキンケアが大切です。デコルテ専用のクリームでしっかりケアをすることで、美しいデコルテを維持することができます。
顔用の化粧水や乳液を、スキンケアのついでにデコルテに塗るという方も多いですが、デコルテは顔よりも皮膚が薄く乾燥しやすいので、デコルテ専用のクリームでケアをした方が良いでしょう。
また、デコルテは紫外線にさらされやすい部位でもあるので、美白効果のあるものを選ぶことで、シミなどの肌トラブルも予防する効果が期待できます。
ラメ入りパウダーなどを活用
デコルテの目立つ服などを着る場合は、ラメ入りパウダーなどを活用すると、肌をカバーし華やかな印象を与えるのに効果的です。
特に、ドレスアップをするときなどは、ラメ入りパウダーを軽く叩いておくだけで、若々しく艶やかな雰囲気を作ることができます。
華やかなものからあまり目立たないものまでさまざまな種類のパウダーが販売されているので、自分に合うものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
見た目の印象を大きく左右するにも関わらず、つい見落とされがちなデコルテのケア。デコルテ美人を目指すことで、見た目全体の印象を改善することが可能です。
ここにご紹介しましたトレーニングなどを参考に、誰もが振り返るような美しいデコルテを手に入れていただければと思います。
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