加齢とともに気になるほうれい線。一本あるだけで見た目年齢を上げてしまうほうれい線は、女性にとって大きな悩みの種かと思います。
笑うとほうれい線がくっきり見えて、自分のルックスに自信を持てなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。
ほうれい線のケアは意外と難しく、頑張ってスキンケアしているのに全然改善しない…なんてことも。
そこで今回は、ほうれい線が目立ってしまう原因と、ほうれい線を消すためにできるマッサージや対策、おすすめのスキンケア方法をご紹介します！
ほうれい線の正しいスキンケア法を知って、若々しい印象を取り戻しましょう！
ほうれい線とは
若いころは全く気にしていなかったほうれい線。ところがある日鏡に映る自分の口元を見てビックリ！
くっきりと刻まれたほうれい線で、歳をとったおばあさんみたいな顔になっていて、焦ってスキンケアを始めた！なんて女性も多いかと思います。
そもそもほうれい線は、人の鼻の両脇から唇の両端に伸びる2本の線のことで、正確にはシワではなく、頬の境界線だと言われています。
シワでないとはいえ、口元にほうれい線があると目立つ上に、老けた印象を与えてしまうためほうれい線で悩む女性はたくさんいます。
このほうれい線、10代～20代の若い頃にはあまり気になりませんが、30代あたりから目立つようになり、加齢とともに深くなっていくのが特徴です。
では、なぜ年齢を重ねると、ほうれい線が目立つようになるのでしょうか？
以下で、ほうれい線が目立ってしまう原因を見ていきましょう。
ほうれい線が目立ってしまう原因
ほうれい線が目立ってしまう原因はいくつかあります。
主に、頬のたるみが原因となってほうれい線が出来てしまうことが多いですが、肌の乾燥や無理なダイエットなど、複数の原因が絡み合っていることも。
それぞれ詳しく見てみましょう。
肌の乾燥
肌の乾燥は、ほうれい線を目立たせてしまう大きな原因の一つ。乾燥した肌をそのままほおっておくと、肌のキメが乱れて小さなシワが出来てしまいます。
さらに乾燥している肌は、ハリや弾力も失われるので、小じわが出来やすい状態に。この小じわは、やがて太いクッキリとしたほうれい線として肌に定着してしまうのです。
特に、乾燥が原因の場合は、年齢に関係なくほうれい線が出来やすいので若くても要注意。肌の保湿を怠っていると、20代や30代でもほうれい線が出来てしまいますよ。
表情筋の衰え
加齢に伴い、表情筋が衰えるのもほうれい線が目立ってしまう原因になります。実は、ほうれい線が出来て悩んでいる女性の多くがこのタイプ。
いわゆる”顔のたるみ”ですね。表情筋が衰えることで、肌を支える力がなくなり、顔がたるんだように見えてしまうのです。
皮膚にハリがなくなり、重力に逆らえなくなるので、頬回りの皮膚が垂れ下がってシワが生まれ、結果としてほうれい線が深くなってしまいます。
また、表情筋は加齢だけでなく、長時間のスマホやパソコンの見過ぎでも衰えてしまいます。パソコンやスマホを扱う時間が多いと、顔の筋肉が固まりたるみができやすくなるためです。
さらにうつむいた姿勢が長く続く分、顔の皮膚や筋肉も緩みがちに…。当てはまる方は注意が必要ですよ。
加齢に伴うコラーゲンやエラスチンの減少
また、肌のハリを保ために欠かせない成分であるコラーゲンやエラスチンが減少することも、ほうれい線が出来てしまう原因の一つ。
肌の奥深くの真皮と呼ばれる場所に存在する、コラーゲンやエラスチンは、ハリを保つ役割を担っています。
しかし、紫外線ダメージの蓄積や加齢に伴い、これらの成分が減少したり変形したりすることで肌のハリが失われ、ほうれい線や小じわなどのエイジングサインが現れてしまうのです。
無理なダイエット
実は無理なダイエットも、ほうれい線を目立たせてしまう原因。
一見、ほうれい線とダイエットには関係がないように思いますが、ダイエットでタンパク質やコラーゲンなどの栄養が不足することで、顔の筋肉や肌のハリが失われ、ほうれい線の悪化を招いてしまいます。
さらに急激に減量すると、頬周りの脂肪細胞は縮みますが、皮膚の表面の大きさは変わらないため、伸びた皮膚だけが余ってしまい、結果的に顔がたるむことに。
せっかく痩せても、顔だけやつれて老けたような印象になってしまうため、じっくり時間をかけて痩せるのが大切ですよ！
また、逆に急激に太った場合も、増えすぎた頬の皮下脂肪を皮膚が支えきれなくなり、顔がたるむ原因になるので要注意。
他にも、頬杖をつく癖があったり、無表情な時間が長かったりといった日常生活での”表情の癖”が原因となっている場合もあります。
このように、ほうれい線を深くしてしまう原因は様々なので、日頃から意識してケアしていきましょう。
ここからは、ほうれい線を消すためにおすすめのスキンケア対策をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね！
ほうれい線を消すためのスキンケア対策
ほうれい線を消すためには、普段から肌の保湿を心がけたり、シワに効果的な有効成分が含まれた化粧品などを使うのがおすすめ。
また、ほうれい線を消すためのマッサージなども取り入れていきましょう！
特に、ハリを保つ肌内部のコラーゲンやエラスチンを増やすためのスキンケアが大切です。以下のような保湿成分に注目して化粧品を選ぶのが良いです。
代表的な保湿成分
ほうれい線の悪化を防ぐためには、肌の保湿が何より大事です。そのため、保湿力の高い成分が含まれた化粧水やクリームを使うようにしましょう！
【保湿力の高い成分】
・コラーゲン：肌内部の水分を保持してくれる。肌の弾力やハリを保つために欠かせない成分の一つ。
・エラスチン：コラーゲン同士を結びつける働きを持つ繊維状のたんぱく質。肌にハリや弾力を与える。
・セラミド：肌の保護機能や水分保持機能が高い。メラニンの合成を抑え、しみやそばかすを防ぐ働きも。
・アミノ酸：肌に存在する天然保湿因子。角層の保湿力やバリア機能を保つ効果も。
・ヒアルロン酸：保水力が非常に高く、真皮にも存在する保湿成分。
・スクワラン：肌の保湿を始め、肌を柔らかく保つエリモント効果や、バリア機能を高める作用も。
・グリセリン：優れた吸湿性があり、角質層の水分をキープして肌にうるおいを与える。
化粧水やクリームを選ぶときは、成分表示を確認してこれらの成分が含まれているかチェックしてみましょう。
また、シワに効果的とされている有効成分が含まれたものもおすすめ。肌にハリを与える成分が配合されているかも、併せて確認しておくと良いです。
シワに効果的な有効成分
以下のような有効成分が配合された化粧水やクリームを選びましょう。
【肌にハリを与える有効成分】
・純粋レチノール：厚生労働省でもシワの改善効果があるとして認められた成分。真皮のコラーゲンやエラスチンの効果を高めて、ハリを与えてくれる。
・ナイアシンアミド：医薬部外品としても認められた成分。真皮にあるコラーゲンの生成をサポートしてくれるのでシワの改善に効果的。
・ニールワン：コラーゲンなど真皮成分が過剰に分解されて起こる真皮性のシワを改善する。真皮成分の過剰な分解を抑制。
・ビタミンC誘導体：真皮層のコラーゲンの生成を促す働きがある。保湿効果や美白効果も期待できる。
・ペプチド系成分：テトラペプチド‐5や、パルミトイルトリペプチド‐1など。肌の弾力やハリを高めるとももに、優れた保湿効果を持つ。
・ローズマリーエキス：保湿をはじめ、シワの改善や美白など肌全体のケアに最適な成分。
・カンゾウエキス：I型コラーゲンの老化や断片化を防ぎ、シワの形成や肌のハリ・弾力低下を防ぐ働きがある。
・アスコルビン酸：コラーゲンの合成を促進したり、細胞分裂を促進したりする働きがあり、抗シワ作用が期待できる。
保湿成分と併せてこれらの有効成分が含まれている化粧品がベスト。日々のスキンケアに取り入れることで、ほうれい線の悪化を防ぐことができます。
ほうれい線を消すためのマッサージ対策
ほうれい線を消すためには、化粧水やクリームによるケアはもちろん、マッサージなどを取り入れるとさらに効果的です。
最後に、ほうれい線を消すためのおすすめのマッサージ法をご紹介するので、こちらも実践してみてくださいね！
木村式マッサージ
ほうれい線を消すおすすめのマッサージ法一つ目は、「木村式マッサージ」。
フェイストレーナーの木村祐介さんが考案されたマッサージ法で、口輪筋を鍛える方法です。
【マッサージのやり方】
①姿勢をまっすぐに伸ばし、胸を斜め45度に上げるようなイメージでしっかり開きます。
②首とデコルテを引っ張り合うようなイメージで首を長く伸ばしましょう。
③次に、顔を縦に伸ばしてカタカナの「ホ」を発するときのイメージで唇をすぼめます。この時、目尻と唇周辺の筋肉が引っ張り合うのを意識するのがポイント。
④続いて、ストローを吸う要領で唇を内側に巻き込みます。
⑤そのまま、鼻で呼吸をしてポーズをキープ。
⑥しっかり唇を締めたまま、「ヤッホー」をするようなポーズでフェイスラインを引き上げましょう。
⑦そのまま人差し指の側面で耳上から鎖骨までを優しく流していき、首のコリを上下にほぐしていきます。(5回ほど)
⑧最後に、唇を締めた状態で両手で鎖骨を押さえ8秒ほど時間をかけてゆっくりあごを上げていきます。反対側も同様に。
マッサージで、溜まった老廃物やリンパの流れを促しつつ、唇を締めながら行うことで筋トレの効果も得られるので、たるみやほうれい線のない引き締まった頬へと導いてくれますよ！
咀嚼筋マッサージ
続いてご紹介するのは、咀嚼筋マッサージ。アンチエイジングデザイナーの村木宏依さんが考案したマッサージ法です。
【咀嚼筋マッサージのやり方】
①咬筋に反対側の親指を引っ掛けて固定する(咬筋は口を開け閉めするときに動く筋肉)
②咬筋をとらえながら「あぐあぐ」と口を開閉する(6回)
③筋肉に沿って下にずらしながら同様に3か所行ったら、反対側も行って完了
咀嚼筋の中でもいちばん大きな咬筋が緊張していると口角が下がるだけでなく、顔の歪ゆがみやほうれい線の原因になるため、咀嚼筋のマッサージが大切。
3ステップで簡単にできるので、意識して取り入れてみてください！
リガメントほぐし
最後は、リガメントほぐし。ほうれい線は、頰骨の下に並ぶリガメント呼ばれる靭帯がこわばることで出来るとも言われています。
リガメントは、筋肉や皮膚を引き上げて骨に固定する役割を担っており、加齢などで弾力を失って硬くなると、皮膚を引き上げる力が弱まり肌のたるみに繋がるんだとか。
そのためリガメントをほぐしてあげることで、ほうれい線をケアできます◎
【リガメントほぐしのやり方】
①小鼻の横、頰骨の下あたりを親指で斜め上に押す。
②頰骨に沿って、外側に少しずつ位置を移動させながら押し上げ、頰骨のへこみの上端までほぐしていく。
こちらもたったの2ステップなのでやり方はとっても簡単。痛気持ちいい程度の強さで3秒ほど押すのがポイントです。
毎日2分程度を目安に続けていきましょう！
まとめ
加齢とともに深くなっていくほうれい線は、日頃の保湿ケアやシワに効果のある有効成分が配合された化粧水などでケアするのが大事。
また、マッサージを積極的に取り入れていくことで、ほうれい線を防ぐことができるので、ご紹介したマッサージ法も実践してみてください！
ポイント
保湿ケアを十分に行いましょう！
有効成分が配合された化粧水を使用しましょう！
マッサージを積極的に行いましょう！
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